支部長 石黒康之の想い

ケンカに強くなりたい

「たてまえではいろいろあるよね、心身を強くするために空手を始めたと。
それはたてまえであって、本当はケンカに強くなりたいんだよ。
ケンカに強くなリたいやつが、早いし強い。」
              大山倍達総裁


内弟子時、総裁のこのお言葉には心底痺れました!

この総裁のお言葉を文面通りに捉えてしまえば、
今現在の世の中では理解され難く賛否両論、
ある意味、批判の対象にされ兼ねません。

しかしながら、
総裁の残された他のお言葉の数々をよーく理解しながら読んでみれば、文面こそ過激ですが実は物凄く人間の本質論に迫る理にかなったお言葉であることに気付いて参ります。

私個人的な解釈ではありますが、極真空手、大山倍達総裁の空手とは、全ての面で理屈でなく実践(行動)がものを言う空手であると理解しております。

当時の道場稽古にしましても先ず稽古量が半端ありませんでした。

兎に角、一つ一つの技の動作を繰り返す量が半端なく凄かったのです。

(特に内弟子稽古では一動作の移動稽古、一つの型稽古、一つの技の三本組手などの対人稽古を各々延々と一時間以上繰り返すのは当たり前でした。)

実践なくんば、証明されず、
証明なくんば、信用されず、
信用なくんば、尊敬されない!

大山倍達総裁

上記の、
「実践」を「行動」に置き換えてみれば、
もうこの地球上の法則、原理原則であることには間違いない訳であります。

何事にも於いても率先垂範、先ずはやってみる、
行動してみる空手、それが極真空手であると自分は個人的に考えております。

「君たち!
出来ないんじゃないんです、やらないんです!
やれば出来るよ!」

50歳を超え、
今更ながら総裁のお声が頭の中を駆け巡っております。

押忍!                            石黒康之